歯の色今昔。
投稿日:2021年8月20日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは。 歯科技工士の尾形です。
令和に変わって3年が過ぎ、早くも激動と言える様々な出来事が渦巻いている昨今ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
時代の移り変わりとともに美醜の基準も変わって来るもので、その昔、平安時代などは「ひき目かぎ鼻下膨れ」と、絵巻物に描かれているような人物が美しいとされていました。
そして歯は、というと、お歯黒。 わざと炭で真っ黒に塗っているのが、既婚の印と共に、美人の条件とされていた時代でもありました。
それから時代は移り変わり、激動の昭和。バブル全盛期ともなると、ゴールド、いわゆる金歯で歯を被せるのがトレンドとされていた時期もありました。
これは前歯であっても全部金歯で被せるというもので、ニッと歯を見せて笑うとギラっと光って、それがお金持ちの象徴とも捉えられていました。
そして平成に入ると「芸能人は歯が命」のフレーズと共に、歯は白く、とにかく白く、紙のように白く!陶器のように白く!! と、一般の人々も芸能人やハリウッド俳優のように歯を白くするのが流行ったものでした。
そして現在の審美の傾向として、歯の色はもちろん白いのが良いけれどそれほど白すぎず、あくまでも自然な白さで、というのが一般的な好みという共通認識に移り変わって来たように思います。 被せ物に使う材料もさらに改良されて、メタルフリーの時代に。
プラスチックはより強く丈夫になり保険適応の範囲が広がりました。
またジルコニアという新しい材料も加わり、セラミックに取って代わる程になって来ています。
あくまでも自然な白さで、ナチュラルに… これも一つの原点回帰と言えなくも無いでしょう。
流行は繰り返すとも言いますから、もしかしたら再びお歯黒がトレンドの時代もやってくるかもしれませんね。😋
とは言え、一昔前とは明らかに違うのが、性別年齢を問わず平均的な歯の色が、ワントーン明るくなっている事です。
これは、生活習慣や食べ物の変化などもあって、健康に対する意識の向上とともに、昔と比べると歯科に対する意識も高くなってきているからのように思います。
口腔内の環境を整える=審美的にも白く美しくなる ということは逆に言うと、 歯が黄ばんでいる=口の中が汚い✕✕✕ と見られてしまうかもしれない。。。
決してそうとは限らないのですが、人は見た目の印象に左右されがちなのも事実です。
あなたのお口の中は、どうですか? 歯が黄ばんでたりしていませんか? 被せ物や詰め物が劣化して変色してたりしませんか? もし気になる事がありましたら、ぜひスタッフにご相談くださいね。
■ 他の記事を読む■