妊娠中の口腔ケア
投稿日:2021年3月9日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは。七里KT歯科・矯正歯科です。
本日は妊娠中の口腔ケアについてお話します。
妊娠中は、つわりの影響でお口の中に歯ブラシを入れて磨くことが難しくなり気味です。
磨き残しで歯垢が残ったり、食生活の変化で間食が増える分、虫歯や歯周病になるリスクも高くなります。
また、妊娠中は女性ホルモンの分泌が増えることで、歯周病原因菌の増殖を促します。
唾液の水分も失われ、お口の中が不衛生な環境になるため歯茎の腫れや出血などに繋がるだけでなく、食事の間隔が短くなったり、つわりが原因で吐き気が出ると、お口の中が歯が溶けやすい環境になるので、虫歯も増えるといわれています。
この口腔内環境の変化や女性ホルモンの増加で、妊娠時は特に歯周病や虫歯になりやすいと言われているのです。
もし妊娠中に歯周病になってしまったら、歯周病に対しての炎症抑制反応で子宮収縮が促され、早産や低体重児出産のリスクを高めるとも言われているので、お口の中の口腔ケアはいつも以上に意識して磨いてみてください。
また、3歳までに虫歯菌の割合が決まると言われており、この時期に虫歯に感染するとお口の中に虫歯菌が定着しやすいとされています。
元々、歯の生えていない赤ちゃんのお口の中には、虫歯菌は存在していません。
生えたばかりの抵抗力のない歯は虫歯に感染しやすく、歯が生える1歳7ヶ月~生え揃う2歳7ヶ月頃までの間は特に注意が必要です。
親御さんや身近な大人からの感染を減らす工夫として、コップや箸などの共有は避けることがありますが、なによりも虫歯予防やお口の中の清掃をきちんとして虫歯菌を減らしておくことが最も大切です。
このように、親御さんに虫歯があるとないとでは、子供が虫歯になる確立も違ってきます。
安定期である5ヶ月~8ヶ月は歯科治療を受ける事が可能ですので、妊娠中のブラッシングや体調の良いときに虫歯治療や定期検診にいらして頂いて、口腔ケアに力を入れていくことが大切です。
定期検診では、クリーニングの他に、虫歯チェックやブラッシング指導など行う事が出来ますので、お気軽にご相談下さい。
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