歯医者で行うクリーニングとは?
投稿日:2021年11月5日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは!歯科衛生士の松井です。
皆さんはご自身で歯磨きをしっかりやっているでしょうか。
歯磨きをあまりせずにいると、歯の表面に汚れ(歯垢、プラーク)が付着します。
そのままにしておくと、歯肉が炎症をし歯肉炎や歯周病を引き起こしてしまいます。
ただご自身では歯ブラシを当てるのが難しい場所があったり、磨き残しがあると思いますので、
歯医者でのクリーニングがとても大切になります。
今回はクリーニングを中心にお話していきます。
スケーリング(歯石取り)
歯磨きでは落とせない歯垢(プラーク)や歯石、着色汚れなどを先端が鋭い専門の器具
を使って除去する方法です。
歯石は歯垢(プラーク)が唾液のカルシウム成分によって石状になり、
歯ブラシでは落とせなくなってしまいます。
石灰化が始まるのは2日間と言われており、約14日で石灰化が完了し歯石が出来てしまいます。
スケーリングの種類
〇手用スケーラー
鋭利なフック上の刃がついた器具で歯石を削り取る方法
〇超音波スケーラー
振動と水で歯石を除去する方法
歯石の付き方や付き方を除去する部位によって使い分けていきます。
ポリッシング
専用のポリッシングブラシなどの機械を使って行う歯のお手入れのプロケアの1つです。
手磨きでは落とせない頑固な汚れを落とし、歯の表面をツルツルの状態に導きます。
クリーニングすることでバイオフィルム(汚れが張り付きやすい膜)がはがれ、
ペーストでコーティングされるので歯垢が付きづらい環境になります。
ポリッシングの種類
◎ポリッシングブラシで歯の表面に直接ブラシをあてて磨く方法 歯の表面にこびりついた茶渋やヤニ汚れなどの着色、溜まったプラークなどを研磨剤を使い
効率的に落とします。
◎クリーニングパウダーを空気や水の力を利用して歯の表面に吹き付け、着色汚れやプラークを除去する方法
ポリッシングブラシに比べると短時間で処置ができ、歯の間についた着色汚れや
目では見えにくい部分のお手入れが出来ます。
落とせる汚れ
主に自宅の歯磨きでは取り切れない汚れを取り除くのに有効です。
・タバコのヤニ汚れ
・茶渋
・食べ物の色素の付着汚れ
「ステイン」と呼ばれる汚れには、ポリッシングが優れた効果があります。
歯の表面がツルツルに磨かれるので汚れがつきづらくなり、その状態で正しい歯磨きを続けると
綺麗な状態をある程度持続させることができます。
ポリッシングでは落とせない汚れ
・プラークや歯石が付着している
・歯周ポケットの中の汚れ
・古くなった金属の影響で変色している ・歯の色が加齢などで黄ばんでいる
・薬剤や病気など全身的な影響で歯におこったシミや変色
歯垢(プラーク)や歯石などは専用の器具を使ってポリッシングする前に除去します。
ポリッシングをしても歯の色が気になる場合はホワイトニングなどをすることでより色を
白くすることができます。
少しでも気になる場合は是非受けていただければと思いますので、お声掛けください。
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